スズキ ハンガリーの自動車工場稼働を停止 紅海の船舶攻撃影響

紅海で船舶への攻撃が相次ぐ事態を受けて、自動車メーカーのスズキは、日本などからの部品の輸送に影響が出ていることから、ハンガリーにある自動車工場の稼働を停止したことを明らかにしました。

紅海では、イエメンの反政府勢力、フーシ派が船舶への攻撃を繰り返し、海上輸送が混乱する事態となっています。

こうした中、スズキは、ハンガリーにある自動車工場で今月15日から21日までの間、稼働を停止することを決めたということです。

自動車の組み立てに必要となる日本などからの部品の輸送が遅れているためとしています。

この工場では主にヨーロッパ市場向けにSUV=多目的スポーツ車を生産していて、会社は、22日以降は部品が届き、稼働を再開する予定だとしています。

紅海での船舶への攻撃をめぐっては、アメリカのテスラもドイツにある工場で今月29日から来月11日まで生産の大部分を停止することを明らかにするなど自動車メーカーの生産に影響が出ています。

一方、日本のメーカーでは、トヨタ自動車や日産自動車もヨーロッパに自動車工場がありますが、安全なルートで部品の調達を行っているなどとして今のところ大きな影響は出ていないとしています。